この度は栄光学園鉄道研究会冊子「シングルアーム」を手にとっていただき、ありがとうございます。
さて、今年の鉄道研究会は、「技術部」と「地理部」の二つに分かれてそれぞれ研究をし、原稿を掲載しています。
「技術部」では、鉄道で一番重要でありながら、普段あまり気にかけることのない、
「車輛が安全に走る仕組み」について詳しく解説しています。
「安全神話」とまで言われる鉄道を支えるブレーキや車輛構造、運行システムなどが、
どれだけ緻密に、そして安全に作られているのかということを理解していただき、
鉄道の車輛に少しでも興味を持っていただければ、と思っています。
誌面の都合上一部割愛させていただいた部分もございますが、
その分、わかりやすい内容となるように努力しました。
一方「地理部」は、神奈川県の駅を取り上げ、そのそれぞれの歴史や駅周辺の様子などをまとめています。
街のシンボルとして、その地域の文化、交流の中心にあり、多くの人に使われていながら、
車輛の仕組みと同様、あまり気にとめられることのない「駅」ですが、
一駅ひと駅にそれぞれの「歴史」や「味」があることを理解していただければ、
きっと皆さんがいつも使っている「駅」を見る目も変わってくるのではないかと思います。
そして第3部に、この二つのテーマにはあてはまらない「その他」の原稿を掲載しています。
このように、鉄道研究会の一年間の活動がつまった一冊となっております。それでは、どうぞご覧下さい。