桜木町駅 〜横浜の観光名所が近い駅〜
歴史
明治5(1872)年10月14日、新橋−横浜間に日本ではじめて鉄道が開通した。
ここでいう『横浜』というのが現在でいう桜木町駅にあたり、
大正4(1915)年に横浜から桜木町に改称されている。
路線は、明治5(1872)年当時の東海道線に加え、大正4(1915)年に現在の京浜東北線が、
現在の横浜(ちなみにこのときの改称の前は高島町)から伸びている。
また、昭和7(1932)年には、当時の東京横浜電鉄(今の東急東横線)が、
すでに開通していた渋谷−高島町間から伸びている。
さらに、昭和47(1972)年には横浜市営地下鉄も開通している。
路線
JR根岸線,東急東横線,横浜市営地下鉄線
各ホーム
・根岸線
1番線:根岸線下り 磯子・大船方面
2番線:降車専用
3・4番線:根岸線上り 横浜・川崎方面
・東急東横線
5・6番線:東横線上り 菊名・渋谷方面
・横浜市営地下鉄
1番線:下り 上大岡・戸塚・湘南台方面
2番線:上り 横浜・新横浜・あざみ野方面
※ 実際の表示板とは違う記載をしていることがあります。
※ 根岸線ホーム,2番線と3番線は同じ線路です。線路の両側にホームがある、という形式になっています。
・列車の本数(日中)
・根岸線(京浜東北線/横浜線)
京浜東北線はほぼ5分毎。横浜線は,10分に1本3(2)番線折り返し列車あり
・東横線
15分の中に特急1本急行1本各駅停車2本。全て渋谷行き。
・横浜市営地下鉄
8分に1本
駅周辺
桜木町駅付近を含めたみなとみらい21地区は、
平成元(1989)年に開かれた横浜博覧会の頃からビルなどが建ち始め、急速に発展してきている。
桜木町駅前から動く歩道を通ると、日本一高いビルで横浜のシンボルともなっている、ランドマークタワーがある。
1階から5階がショッピングモールとなっていて、展望台は69階にある。
その間の階は、ホテルや企業などが入いっている。ランドマークタワーから少し離れたところには、
出来てからまだ5年程度しかたっていない巨大なショッピングモール、クイーンズ・スクエアがある。
他にも、みなとみらい21地区には、日本丸やよこはまコスモワールド、
パシフィコ横浜やインターコンチネンタルホテル、臨港パークなど、たくさんの観光名所がある。
また、駅の反対側にも、紅葉坂をのぼったところにある伊勢山皇大神宮などの名所があるほか、
桜木町駅から横浜駅方面のガードレール下のスプレーアートも有名である。
東急東横線桜木町―横浜間廃止について
東急東横線の桜木町―横浜間は、平成16(2004)年1月31日(土)をもって廃止となる。
これは東横線と、ほぼ同時に開通する、
みなとみらい21線(通称MM21線)との相互直通運転開始に伴うものである。
MM21線は、第3セクターの横浜高速鉄道が運営するもので、
東急東横線とは、横浜駅の地下(東急東横線の東白楽−横浜間は地下線化する)で接続する予定で、
横浜からみなとみらいの中心部や県庁前などを通って、中華街などにも近い、元町駅まで開通する。
このMM21線ができることによって、みなとみらいや中華街などの横浜の観光地を回ったり、
神奈川県庁やみなとみらい地区への通勤が楽になり、
さらに、平成24(2012)年度をめどに渋谷駅において東横線と営団13号線の相互直通運転を開始し、
これにより池袋〜新宿〜渋谷〜横浜という重要都市を結べる、などの大きなメリットが生じることになる。
しかし、東横線の横浜―桜木町間の廃止ということについては、東急の桜木町駅利用者が多いことや、
最近乗降客も増えているという高島町駅の利用者がかなり不便になること、
それに、横浜の中心部を走っていた歴史のある路線の廃線であるということなどから反対意見も多いようで、
署名運動もおきているほどである。
まとめ
みなとみらい21地区の発展により、ますます活気付くであろう桜木町駅周辺だが、
これからも桜木町駅は、MM21線の新駅などとならんで重要な駅となるだろう。
東急東横線の横浜−桜木町間廃線がほぼ確定し、反対住民も結構多いが、
より利便性の高い交通になってほしいと思う。
参考文献
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