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横須賀駅 〜階段のない平らな駅舎〜

歴史

横須賀駅駅舎(26.2KB)
横須賀駅駅舎
 明治になってから、海軍の町として発展した横須賀には、軍事物資を運ぶ鉄道が早いうちから必要とされていた。 こういうこともあり、明治22(1889)年に横須賀線の大船〜横須賀間が開通した。 大正14(1925)年に同区間の電化が完成し、 戦争真っ只中の昭和19(1944)年に横須賀〜久里浜間が開業して、今の横須賀線となった。
 当時の横須賀線は、軍事的な路線で、円覚寺の境内を横切ったり、 若宮大路も突っ切ったり(今は高架橋になっているが)といった強行路線であった。 横須賀駅にもその名残があり、海軍物資の上げ下ろし作業の効率化を考慮するために、 階段のない駅舎となっている。

路線

 横須賀線には、湘南新宿ラインなどの横須賀止まり・始発の電車があり、 二面あるホームのうち、海側が横須賀止まり・始発専用。山側は、久里浜行き・始発の電車がやって来る。

駅風景

 駅を降りると小さなバスロータリーがあり、小さな商店がいくつか並んでいるだけで、 京急横須賀中央駅付近と比べると、駅前はあまり開発されていないように感じる。 これは、海軍の施設が近くにあったため、一般の建物の建設が制限されていたものと思われる。 そういうこともあり、最近になってから、踏切を渡った山側の開発が行われ、 公共施設を備えた高層マンションなどが建設された。 海側には、本町山中有料道路が走っていて、駅前からの景観はあまりよくない。 しかし、駅前の海沿いにはヴェルニー公園があり、軍港に臨む公園からは、 自衛隊の艦船や米軍空母の一部などを見ることができる。

まとめ

 軍港に近かったために不都合な点が少々あるが、開発もされ、関東の駅百選にも認定されている。 横須賀駅を利用する人が今後増えていくものと思われる。

参考文献

  • 弘済出版社 「JR全線全駅」(遠藤法利編)
  • 人文社 「駅の旅物語 関東の駅百選」(「鉄道の日」関東実行委員会監修)
  • 横須賀市 「よこすか」(横須賀市教育委員会発行)



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